和食器!片口の器、自由に使う

片口とは、一方にだけ注口(つぎぐち)のある鉢のこと。
その片口の命は注口にあり。
また、注ぎ口のついた独特な風情がある形にファンの多い片口は、多様にも使えるのが魅力です。本来は、お酒を移す器でしたが、センスとアイデアで自在に使いこなせる味わい豊かな器になります。
片口の愛好者が増えています。酒の微妙な香りが楽しめることに加え、片口自体のフォルムに存在感があり、卓上に見た目の変化をつけられます。鉢や向付(むこうづけ)として使えば、もてなしの演出道具としても効果絶大。さまざまな注器としても重宝です。
片口の命の注ぎ口、その水切れの良しあしのこだわりはその使途によるかと思います。総じて、水切れが良いのにこしたことはありませんが、酒飲みは実際にさほど気になるでしょうか。良く冷えた酒を入れるのに徳利ではなく片口を使う人ならば、風流を心得て、酒の滴が焼き締めや釉薬の器の肌を濡らすのも、ひとつの景色をとして愛でてこそ、決してけなしはしないだろう。
水切れが良くないといけないのは、もっと小ぶりな器、醤油差しなどは、どんなにデザインが良くとも、裏漏はダメ(うらもり:湯水、醤油をつぐ時に、水切れが悪くて、注ぎ口の下を伝って湯水、醤油がたれること)。特に醤油などの裏漏は見た目が悪く、不快な印象を与えます。もっとも、醤油差しは見た目片口ですが、片口とはあまり表現をしません。現代は、メーカーがそのまま使える専用パッケージで販売しますので、醤油差しの器を使うご家庭は少なくなりました。
また、逆に大ぶりの片口はもっぱら料理を盛る鉢や花生として使われるので、注口の機能性は問われなくなります。その代わり、加飾としての良しあしが問われることになります。
ところで、片口、その注ぎ口の意匠は、縁をひねっただけの素朴な口から、端正に接いだ形まで、実にさまざまです。使うたびに、このさ片口の片口たる部分に託された作者の思入れを想うのも楽しみです。
表情豊かな片口、いろいろな場面でお使いください。
片口!料理でも花でもどうぞご自由に。ただし、酒は酒だけ。
おかずを盛る基本の皿を揃えたら、
次は、和食器ならではの風情や遊び心のある器も
是非使いこなしてみたいものです。
ひとくちに皿や鉢、向付と名付けられた器でも
花の形、片口、折上げのあるもの、
脚の付いたものと、色、形、柄ともに本当に多彩。
こんな料理を盛りたいとイメージのわく器を選んでみてはいかがですか。
こんもり盛りつけて・・・。
青唐津片口向付・長森慶

鉄分多い灰釉を使い還元で焼かれ、青みがかった焼き色になっています。釉薬が斑に見込みに流れ込み底に溜まった風景は、複雑で美しいですね。


小ぶりな中鉢としていろいろにお使いください。深い青は、ポテトサラダにもよく似合います。




青唐津片口向付・長森慶
片口・唐津焼・中鉢・納豆鉢
おおよそ15.5 × 13.0 × 高さ7.5cm
「片口の命は注ぎ口にあり」と言えるのだが、その水切れのよしあしは、実際、どれほど気になるだろうか。
良く冷えた日本酒を入れるのに、徳利ではなく片口を使うような人ならば、滴が焼き締めや刷毛目など器の肌を濡らすのも、ひとつの景色として楽しみ、決してけなしはしないだろう。
片口、その注ぎ口の意匠は、縁をひねっただけの素朴な口から、端正に接いだ形まで、実にさまざま。料理でも花でもどうぞご自由に。ただし、酒は酒だけ。
たち吉 雲居 酒器揃 美濃焼 注器 1個 ぐい呑 2個




土ものならではの趣きある、
手作りの酒器揃です。
磁器にはない陶器ならではの
温かみある風合いに仕上げています。
手で大胆に削ぎを入れ、
表情豊かな焼き色や
鉄粉が現れた粉引を施し、
足元には削ぎを入れています。
二人で差し向かい、
盃を酌み交わすのに
ちょうどよい注器は、
冷酒なども似合う片口の形状で、
満水360ml入りますので、
300mlの冷酒小瓶を移し変えたり、
二合(360ml)徳利として
楽しんでいただけます。



たち吉 雲居 酒器揃 美濃焼 注器 1個 ぐい呑 2個
●サイズ
注器 10×8.5cm・高さ10.5cm、 容量約360ml 1個
ぐい呑 径6.5cm・高さ4.5cm、 容量約70ml 2個
●材質 陶器
●産地 美濃焼
京焼 清水焼 星空片口 颯森

清水焼京焼の窯元、颯森窯、谷口左和子の星空片口です。

胴の部分に蛍手の技法が施されています。お酒のみならず、多様に使える片口です。
ドレッシングや野菜スティック入れ等、多様な器使いが楽しめます。

非常に薄作りで手取が軽いです。

蛍手により散りばめられた無数の星々、シンプルな中に、見ところの多い注器です。

清楚な白は食器の定番。

慶びの日の贈り物。ご出産内祝い お祝い返し 結婚式の引き出物など。
贈りものやお返しに星空の器をいかがでしょうか。
星空片口 颯森窯 谷口左和子
■手洗い ◎ 食器洗浄機 × 電子レンジ ×
■寸法 約 直径10.5cm 高さ6.5cm 化粧箱
こんな料理を盛りたい・・。
汁気のある料理の取り皿として便利な深めの小鉢は、
ご家庭でも、お店でも、とても出番が多いものです。
浅めの小鉢は果物やデザートにも合います。
お造りなどを盛る向付も多彩。
ユーモラスな変形皿や割山椒など、
食卓のアクセントになりそうな楽しいものがたくさんあるので、
もっと気軽に楽しみたいものですね。
優雅な雰囲気を醸し出す片口も、ぜひ大中小と揃えたいもの。
洋風のソース入れなどとしても重宝します。
優しい土もの・・・。
伊羅保沓片口向付・長森慶




ざらざらっとした肌感の伊羅保焼。こちらの伊羅保の向付は、軽く明るい感じです。実際持つと、思ったよりずっと軽いうつわです。
横から見ても、上から見てもスマートな沓形です。そして、片口。愉しい向付です。





伊羅保沓片口向付・長森慶
小鉢・向付・片口・伊羅保
おおよそ18.0 × 12.0 × 高さ7.8c
酒器といえば、昔は場所もとらずお燗もできる徳利が主流でした。しかしながら、最近は片口の愛好者が増えています。
片口は、酒の香りが楽しめることに加え、器自体のフォルムに存在感があり、卓上に見た目に変化をつけられます。
また、鉢や向付として使えば、もてなしの演出道具としても効果絶大ではないでしょうか。様々な注器としても重宝です。
「お料理が映える織部」
片口 ■ 安達和治作 総織部 片口小鉢

織部釉に鉄を掛けた、
ろくろ目の小鉢。
きらきら輝いている織部グリーンの器。信楽の土を混ぜていますので、つぶつぶの肌触りも魅力のひとつ。
酒器は勿論のこと、和え物やデザートやフルーツなどにも、使い勝手の良い片口の小鉢です。
まん丸のひときわ可愛い小鉢、毎日の食卓をお楽しみ下さい。


片口 ■ 安達和治作 総織部 片口小鉢
■サイズ:口径約11.7cm 注ぎ口含めて約13.0cm 高さ約7.2cm
■重さ:約250g
■窯元:豊田市東加茂郡/白林山窯・安達和治作
使い方自在の小鉢や向付、
お気に入りをたくさん集めて、並べて使いたい。
デザインのあるもの、遊び心のある器、派手めの器でも使い方次第、
多様に使えるものを選べば、案外失敗しません。
注ぎ口がついた独特の風情のある形が
ファンの多い片口は多様に使えるのが魅力。
小鉢で使ったり、洋風ソース、ドレッシングの器として・・・、
センスとアイデアで自在に使いこなす。
そんな器を選ぶひとときは、和の器の大きな楽しみでしょう。
しっとり艶やかなあめ釉・・・
あめ釉掛け分け片口鉢・4寸・杉本寿樹

丸い浅鉢に愛らしい口が付いて、さらに、真ん中から二色に色分けされた愉しい小鉢です。



つるんと硝子質の表面です。真ん中にこんもり盛りつけて下さい。




しっとり艶やかなあめ釉・・・
あめ釉掛け分け片口鉢・4寸・杉本寿樹
小鉢・片口・アメ釉
おおよそ15.0 × 13.4 × 高さ4.5cm
京焼 清水焼 京 焼き 京焼き 平片口 黒柿釉 くろかきゆう

釉薬の赤と黒が混じり合う、独特の色味を楽しめるうつわです。
浅めの片口は多様に使え重宝します。

京焼 清水焼 京 焼き 京焼き 平片口 黒柿釉 くろかきゆう
【材質】 陶器
【窯元】 譲司
【紙箱】1客
【サイズ】径14×H5cm【サイズ】径14×H5cm
お酒は、人が集う席や季節のお料理のもり立て役。
食卓にそんな雰囲気づくりにも欠かせないお酒だから、
酒器のあしらいにも十分気をつけたいものです。
和の食器というと、
日本酒の徳利と盃、片口と猪口やぐい?み、
ビアカップや焼酎用カップなどがあります。
徳利は首の部分が細くなった形が一般的ですが、
風合いは実にさまざま。
盃には上が広く下がすぼまった猪口、
夏にはガラスの徳利や猪口もいいですね。
それから、もっと大きめのぐい呑み、
ビアカップ、焼酎用のカップなどがあり、
その姿、趣は多種多様です。
黒織部伝統の幾何文片口鉢。
鉢 ■ 陶芸作家・佐藤和次 黒織部 幾何文 片口 鉢

大胆に幾何柄を描いた
黒織部片口鉢。
片口から黒織部釉を掛け流し、内と外に伝統の幾何柄を描いたろくろ作りの片口です。
口縁は二重縁のしっかりとした作りで厚みもあります。
お料理の出汁や茶会の席、酒器としても使い勝手の良い器です。
親しい仲間たちとの酒宴でも活躍します。
食卓を彩る個性的な作品です。


鉢 ■ 陶芸作家・佐藤和次 黒織部 幾何文 片口 鉢
■サイズ:口径18.0cm 片口まで19.0cm 高さ:8.0cm 深さ6.0cm 重さ:580g
■窯元:早蕨窯/佐藤和次作
日本の器使いの特徴に、因(ちなみ)と見立てがあります。
行事や節句にちなんだ器を使い、自然の事物に見立てた使い方をすることによって季節感を表現するのです。
それだけに季節感あふれる器が求められ、さまざまな意匠の器が作られてきました。
たとえば花見の器には、花にちなんで蝶の形の向付やたけのこ形の器を、
七夕には蚕にちなんだ糸巻き皿を、秋には木の葉皿、冬には雪の文様の器など、
季節感を演出する意匠の豊かさは他国の器に類をみません。
また、長皿を舟に見立てて料理を盛り込む、あるいは塗り盆に塩を中高に盛って蓬莱山に見立て、
周りに彩りよくめでたい料理を盛る、といった「見立て」による器使いにも、日本人の美意識、風流心が凝縮されています。
どんなものを何に見立てるのか。
そこにはもてなす人の教養、人生などが映し出され、趣向をより深いものにしてくれます。
また、そのお客様がそのメッセージを読み取ってくれると、いっそう場が盛り上がります。
そんな高度な遊びができるのも和食器ならばこそといえるでしょう。
しかしこうした器たちは、手付き、足付き、片口、筒形といった変形のものが多いため、
収納を重視する家庭の器としては敬遠されがちです。
でも、そんなわずらわしさはちょっとがまんして、ひとつふたつはそんな気むずかしい器も揃えてください。
なぜならこうした器こそが、和食器の真の楽しさを私たちに伝えてくれるからです。
食卓を楽しく演出。
片口 ■ 安達和治作 総織部 筒片口

個性的な造形の片口。
大胆なろくろ目の凹凸に織部色の濃淡が映える片口。
きらきら輝いている織部グリーンに、信楽の土を混ぜていますので、つぶつぶの肌触りも魅力のひとつ。
酒器は勿論のこと、出汁などにも使い勝手の良い器、切れ味もすっきり、丁度よい一合の片口です。
一つひとつ手間を掛けて、創作した安達氏の手作りの一品。


片口 ■ 安達和治作 総織部 筒片口
■サイズ:口径約9.5cm 注ぎ口含めて約12.0cm 高さ約9.3cm
■重さ:約250g
■窯元:豊田市東加茂郡/白林山窯・安達和治作
使うほどに味わいを増す酒器、折々の心を託す酒器は、形、色柄、口触り、肌触りにこだわって。
大勢が囲む膳、ひとりで静かに楽しむ膳、旬の素材を味わう膳など、
その時々のシチュエーションに似合う酒器があるものです。
また、うれしいにつけ、悲しいにつけ、飲む人の心を映すのもまた酒器。
だからこそ、形や色柄にこだわりたいものです。
人肌の温もりを逃がさない徳利、泡がクリームのように細かくたつビール杯、
冷涼感たっぷりのガラスの器、冷酒に向く片口など、名酒器でいただくお酒の味は格別です。
気にいったものを少しずつ買い揃えていくうちに、好みの作家が見つかるかもしれません。
酒器は作り手の酒量を表すとも言います。
大きなぐい呑みを作る人はきっと酒飲みに違いないなど、作家談義に花を咲かせるのも楽しいものです。
親しい仲間との語らいに。
酒器●陶芸作家 佐藤和次 鼠志野 椿文 片口 酒器

椿を大胆に描いた鼠志野片口酒器。
椿を内と外に大胆に描いた可愛い器。切れ味の良い注ぎ口や、凹凸の造形は味わいのある面白いデザインです。親しい仲間との語らいに、ちょっぴり粋な酒器です。
酒器は勿論のほか醤油差しにも重宝します。
一味違う個性的で価値ある作品です。


酒器●陶芸作家 佐藤和次 鼠志野 椿文 片口 酒器
■サイズ:口径約8.3cm(注ぎ口含め10.0cm) 高さ9.8cm
■重さ:335g
■貼箱入
■窯元:早蕨窯/佐藤和次作
銀杏の葉の様な片口の黒織部ぐい呑み。
ぐい呑み ★ 浜田純理 (陶号・露人) 黒織部 窯変 片口

造形的にも魅力の黒織部ぐい呑み。

銀杏の葉の様な形に作った、浜田氏の個性がのぞく作品です。即興的に化粧土と黒釉を掛け流し、還元で焼成した土肌は赤土と複雑に絡みあい、黒、白の景色が自然の岩肌のような趣を添えています。見込みに映った白い窓の図柄は、不思議な空間にも見えます。沓形による手触り、矩形の口縁は酒飲みの心をわきまえています、高台の褐色をした肌合いの景色も見ごたえがあります。
手ろくろで丹精込めて作られた逸品、浜田純理氏の時代を超えた還元による黒織部をお楽しみ下さい。

ぐい呑み ★ 浜田純理 (陶号・露人) 黒織部 窯変 片口
■サイズ:口径7.0cm 高さ3.6cm
■重さ:105g
■共箱
■窯元:土岐市/酎磨窯・浜田純理作<陶号・露人>
親しい仲間との語らいに。
酒器●陶芸作家 佐藤和次 絵織部 幾何文 片口

口縁を瓢箪の形に作った独創的な片口。
粗めの土に伝統的な幾何と瓢箪文を描き、織部釉を掛けた佐藤氏ならではの個性的な酒器です。
親しい仲間との語らいに、ちょっぴり粋な器。
酒器は勿論のほか醤油差しにも重宝します。
一味違う個性的で価値ある作品を是非お勧めいたします。


酒器●陶芸作家 佐藤和次 絵織部 幾何文 片口
■サイズ:幅8.3cm 注ぎ口まで13.4cm 胴径10.0cm 高さ8.3cm
■重さ:240g
■窯元:多治見市長瀬町/早蕨窯/佐藤和次作